65歳以上なので6月中に二回目のワクチン接種を受けることができ、無事免疫を獲得できたのではないかと期待している。
昨年春から、注意して生活していたつもりなのだが、昨年夏に家族に感染者がでて入院し、自分自身、濃厚接触者となってしまった。
保健所から紹介されたPCR検査は陰性だったのだが、念のため自主隔離を行い、出かけるのは必要最小限にとどめた。
丁度、志村けんさんや岡江久美子さんが亡くなった後で、とても他人事とは思えず、なかなか熱が下がらない患者に不安がつのるばかり、それでも出来ることは、回復を信じて待つだけ。
幸いにも家族は数週間で退院でき、一ヶ月ほどの自宅隔離後、社会復帰をすることができた。
自分はいまだその頃と同じ隠遁者のような生活を続けていて、一年も経つとその時のことが遙か昔の出来事とのように思えてくる。
それでも、日経新聞の新型コロナのページは毎日確認していて、接種可能対象者の50%が少なくとも一回の接種を終えた現在でも、感染の勢いは未だ衰えないようだ。
2021/8/6 日経新聞ホームページより
米国 感染者数 前日比+86.1千人 死者+475人 累計61.5万人
人口100人当たり累計接種回数104.7回
英国 感染者数 前日比+29.8千人 死者+86人 累計13万人
人口100人当たり累計接種回数128.1回
日本 感染者数 前日比+14.8千人 死者+7人 累計1.5万人
人口100人当たり累計接種回数71.9回
米国や英国の例を見ると、接種回数の増加により死者の数は間違いなく減っているのだが、感染者数は増加に転じる状況もみられ、集団免疫など夢のまた夢のようだ。
日本の場合、接種回数の増加により死者は低く抑えられているのだが、感染者数の増加には歯止めがかからず、接種回数と感染者数には相関性が低いのかもしれない。
つまり、ワクチン接種をしていても、感染は防げないということ。 重症化を防ぐ効果だけが期待できるかもしれないということ。
これからは、感染者数よりも死者数、重症者数をより注視するべきで、軽症者、中等症患者については自宅隔離を原則とし、重症者用の設備を確保する政府の方針は正しいと言える。
上のデータを見ると、米国の累計死者数61.5万人はあまりに酷くコロナ敗戦国と言ってもよい状態。
日本は通常のインフルエンザ程度に押さえ込まれていて、幸いにも負けてはいない。 政府、地方自治体並びに国民一人一人の努力の賜物である。
ところが、米国はまさか犠牲者の上になりたった訳ではなかろうが、経済の面では絶好調で主要3指数が全て市場最高値を更新しており、経済の面では敗者ではない。
ひるがえって日本は経済指標も弱く経済成長では負け組なのだが、低成長が続いてもこの少ない死者数が維持できるなら、自分はまだ日本の方がましだ。
もっとも、戦勝国といえるのは間違いなく中国で、その対応は素晴らしいの一言。 これだけの大国でこの感染者数、死者数に抑えた実力は賞賛に値する。
人によってはその余りの予防能力の高さに、前もってウィルスの正体を詳しく知っていたのではと疑うほど。