昨年、濃厚接触者になった時の記憶もかなり曖昧になってきたのだが、うろ覚えしていることを少し。

保健所の対応

 最初のこちらのやり方が拙かったのだが、患者が検査を受け入院したのがたまたま現在地主義の都道府県保健所、患者の住所は住所地主義の市区保健所で、更に自分の住所も別の市区保健所なので、管轄がどこかがはっきりせず、自分のような濃厚接触者のPCR検査を依頼する保健所もはっきりしなかった。
 自分のような人間に、保健所の現在地主義・住所地主義について説明されても?の状態。 保健所にとっては常識なのだろうが、切羽つまった状態の一般人にそんな話を持ち出されても「何このお役所仕事」と思うのが関の山。
 最終的に患者の住所地保健所が担当してくれることになり、PCR検査の依頼を。 するとなかなか空きがないようで難しいとのこと。 ただ有料でもかまわないと言うと、区内の病院を紹介してくれた。
 極力有料で行うように上からの指示があるのではと、勘ぐってしまう対応。
 今ではもっと簡単に検査を受けられるのだろうが、1年前はこんな状況だったのだ。

PCR検査

 指定された時刻に病院へ、裏口から殺風景な倉庫のような場所へ、完全防備の医者と看護師が。 問診を受けたあと、鼻に綿棒をこれでもかと突っ込まれ、あまりの痛さに二度と嫌だと思った。 通常のインフルエンザ検査など可愛いもの。

 数日後、病院から陰性の連絡があった。 その後、保健所から連絡があり、陰性の連絡かと思ったら、逆に結果を聞かれ、陰性だと答えると、保健所からの連絡はこれで最後だと念をおされて切れた。

 勿論その場その場の保健所の対応には?を覚えることもあったが、結果的に感染発覚からほぼ一週間強で、検査を終えることができ、忙しいなか対応してもらい感謝。
 最終的に担当が分からず3カ所の保健所に連絡したのだが、内2カ所では電話口でもかなり切迫した状態での対応なのがよく分かり、この先大丈夫かと気の毒に思った記憶がある。
 1年前とは保健所も人員が増え対応もスムースになったことだろうが、いかんせんこの感染者の増加スピード、おそらく対応できない状況は変わっていないか酷くなっているだろう。
 二度とあのPCR検査を受けるはめにはなりたくない。

マスコミ

 昨年の春頃はキャスタ-も、どこか他人事の雰囲気があったようだが、それに緊張感がでてきたのは最初の緊急事態宣言が出されたことからだろうか。
 自分は既に家に籠もって外へは出ないようにしていたので、マスコミの呼びかけなど当たり前のことで既に実行中、なにを今さらの内容。
 その後、自分が濃厚接触者になる経験をして、現場を少し垣間見て現実が分かりさらに報道に違和感が。
 上っ面だけの報道、民放はしかたがないとしてNHKすら。
 コロナ対応について政権批判をするだけで、自分たち普通の国民が知っている以上の深い真実、少し先に起きるであろう未来を予想して伝えようとする努力が見えない。 あるのは横並び意識だけ、ほんの少しの想像力すら欠如。
 TVを点けなくなった。