菅首相の総裁選不出馬が明らかになって驚く。 最近の報道を見ていて、もしかしたらとあるかもとは思っていたので、やはりそうなったかという気も少しは。
 この方の一連の発言を聞いても、権力に汲々とする人には見えず、とても潔い人に見えたからである。 批判するマスゴミは多いが、正直自分には批判する理由がよくわからなかった。
 東北人らしい木訥としたしゃべり方、とても誠実な人に思える。 実際この方は自分の役目を充分に果たした人だと思う。 政権の成り立ち自体が、安部前総理が投げ出した後で、緊急事態下で他に出来る人はおらず、自分がやらざるを得ないので引き受けただけに思えたし、コロナ対策も未来を見据え、適切に対応し、世界と比べても、この人口過密の日本で、奇跡的に少ない感染者、死亡者に抑え、さらに、このコロナ下で東京オリンピックまで開催できたことで、令和の名宰相として憲政史に名を残してもなんらおかしくはない人だ。
 思い起こせば、今から10年前、原発事故を引き起こし、永久に続く禍根を日本に残した同じ漢字の首相がいた。 当時政権を握っていた政党は名前を変え、当時の首相は恥ずかしげもなく未だ議席を持ち、あのときの官房長官がいけしゃあしゃあと代表に収まっている。 同じ漢字でもこちらは、世界史上、最悪の首相の一人に名を連ねても不思議は無い。
 日本という国が亡くなったとしても、永遠に世界から非難される放射能を垂れ流すことになったのだから。